Creative Commons Global Summit 2011に出掛けて来ました。

会場はワルシャワ首相官邸。10周年に集ったのは世界各地のCCメンバー。特に欧州小国で始まりつつ有るCCの普及の息吹に触れられたのが、非常に印象的でした。著作権そのものがまだ新しい概念の世界でオープンシェアを普及しようとするメンバーの意欲や希望に接しながら、日本もオープンシェアの先進国として(CCの発足は世界でも先陣を切っているのです)出来る事が多くあるのでは?と思いました。

また、CCのカンファレンスで知ったGLAMというアイデア、つまりガバメント/ライブラリ/アーカイブミュージアムといった公共的知財をいかにシェアしていくのか?という考え方は拡張現実のアイデアに非常に近いものがあり、そう言った意味でも日本から出来る事が数多くあると言う手応えを感じました。

ワルシャワショパンコペルニクスキュリー夫人などの足跡や事績を市内観光のトピックスとしてあちこちに配置をしています。それこそ公共的なアーカイブを用いた拡張現実への応用は実にリアルなユースケースとして拡げる事が考えられます。そして、そういった大きく広がりのある公共圏的なパースペクティブを通じてしか拡張現実の発展はあり得ないのでは?とも思います。
イデアとしてはまだまだ非常に萌芽的な物では有りますが全世界的なオープンシェアの潮流を読んでそれを自ら牽引していく立場として主体的に考えれば、充分にあり得るストーリーではないか?と考えたのでした。

Photo taken by Inoue Shota