時代は変わる

今までは、その倫理規定で明確に一線を引き続けて来たマイケルアーリントンが、今回に限って(恐らく不注意による失言の結果だと思われる)ジャーナリズムから倫理的でないと受け取られてしまった。
本当は(今までの彼のその明快な倫理的行動を知っている多くの読者からすれば奇妙な事だけど)あり得ない事が起こってしまった。アーリントンの高い挟持や強い理想主義、度を越えたとも言える激しい毒舌や時折暴発する現状への不平不満が他に無い持ち味だったことは事実であり、それが TechCrunch から失われてしまうとすればとても残念だ。
ただ、どんな組織であれ同じ存在のままで永久に有り続けることは無いのだし、いかなるアクシデントであっても前向きに活かして行くしたたかさを彼と彼の TechCrunch は持ち続けて来た(彼と彼の父親のツーショットが編集長近影だった頃が懐かしい!)。
さて、Disruptはどうなる?多くの波乱があるだろうが、彼の強い自己主張が刻印されないDisruptなんて想像出来ないと思う。Crunchiesも同じく!
復活人事は状況的に少し想像しづらいけど、彼の代役だって同時に想像出来そうに無い(影武者を捜して来るのさえ困難極まる)。特にCrunchiesで彼と舞台に登る事が大きなチャレンジだった自分にとっては青天の霹靂だ。

新しいゴッドファーザーはいずれ自他ともに認める存在として現れるだろうが、それが誰に成るのか?誰にも想像出来ない(アーリントン氏の編集長留任を強く期待します)。

編集権の独立
http://jp.techcrunch.com/archives/20110906editorial-independence/


TechCrunch50は終わっちゃうのか―Jason CalacanisとMike Arrington、エゴの激突の真相は? http://jp.techcrunch.com/archives/wittc50-will-there-be-a-techcrunch50-next-year-what-jason-wants-jason-getz/