京都大学での出来事

IVS 2010 Fall Kyoro の最終日は京大で行われたワークショップでした。日本最先端のアントレプレナー達が集結し、学生達と直接ディスカッションするという刺激的な内容で、質疑応答のスピード感や内容の密度など含めて、非常に盛り上がりました。

ここで頓智が持ち込んだのは日本初公開のソーシャルコミュニケーションAPI「domo」のプロトタイプでした。前日行われたパネルディスカッションで前振りをしていた「LocalGraph」の概念を具現化した最初の製品サンプルであり、頓智内でもR&Dプロジェクトとして進行中の非常にレアなデモンストレーションでした。
そこで小林さんの素敵なナビゲーションを受けてお話した内容が「Transparent Society」と言う考え方で、要するにソーシャルメディアがより進化を遂げて実世界実空間を網羅的にネットワークしたら恐らく世界は非常に透明な状態に進化を遂げるのでは?という世界観でした。ただ、そのアイデアを抽象的な概念としてご紹介しても面白く無いので、YouTubeにある非常に印象的なPVをお見せし、さらにより判り易いキーワードとして「スケスケ社会」という言葉を使ってお話しました。
実は、僕自身の思いとしても「スケスケ社会」というアイデアセカイカメラの原点でもあり、「世界は演算可能なのだ!」という自分自身のずっと抱えているビジョンそのままの価値観です。ツイッターフェイスブックなどのウェブサービスが抱いている世界像も、きっとこの方向性に向かって進化をしているのだろうと想像していますし、ウェブの本来の力はそういう(本質的で根源的な)革命的ポテンシャルを持っていると考えています。
今回のワークショップでは、「スケスケ社会が来るといいと思いますか?」という問い掛けを行ったのですが、実に三分の二程度の学生の皆さんが賛意を表明してくれました。現実の日本ではごくごく少数と思われますが、少なくともこのワークショップに来る様な学生さんなら一定のパーセンテージでいるのでは?と感じられただけでも嬉しい事でした。

Let's Rock! Changing the World!!