上野で観た瓶

そもそもカルティエ展を観に行こうと思ったのはペンの吉岡徳仁特集を読んで興味を覚えたからなのです(ミーハーだ!)。
その記事を読むと、パリフィルハーモニーコンサートホールが2012年にラビュレットに出来上がるそうなのですが、そこのインテリアの一部を吉岡氏が手掛けるそうです。我々も同じくラヴュレットの「Cite de Science」でセカイカメラを実現すべく現在プロポーザル製作中ですので、なんとなく親近感を感じたりする訳です。

それはともかく、これはこの間の北京出張でも感じた事なのですが少なくともネット関連の催しで海外に訪れ際に、日本はガラパゴスどころかむしろケータイ先進国として羨望の目で見られます。それはハードの世界だけでなくサービスやコンテンツまでも包括したトータルな生活様式への評価だろうと思います(もちろん、キワモノ趣味というかエキゾティシズムの側面もありますが)。
iPhone/Androidから始まるであろうインターネットデバイス化した携帯産業に於ける日本全体の(相対的な)地盤沈下は、もはや止めようも無い状況とはいえ、それは翻って観れば大きなチャンスの到来だとも言えます。

カルティエ展のフィナーレは吉岡氏のデザインによるパフュームボトルだったのですが、まったく負けていないどころか完全に真っ向勝負でした。こういう感覚でどんどんやっていけば勝負のしどころは幾らでもあると思います(強引な“締め”ですが)。