DSiを買ってきてすこし触ってみたのですが、あれは余りセカイカメラに向いていないですね。・・なぜかというと、そもそもフリップ式携帯のようにフタの開け閉めが有るのが良くないのですね。

iPhoneのいいところは、常にカメラアイが開いている事とディスプレイ以外には(※ ホームボタンは有りますが)何も無いシースルー感覚なのですが、DSiだと操作系がごちゃごちゃ着いている上にフタを開かない限りはシースルー的な使い方が残念ながら出来ません。

ただ、付属ソフトの数々は非常によく出来ていて、赤松教授のデコレーション・リアリティ的な製品も既に組み込まれていますし、顔認識+表情チェンジャーなども応用性大。さらに外カメラと内カメラとの併用はさらに面白いことができそうです。これは本当に掘り起こし甲斐大な製品ですね。

かねがね思っていたのですがドコモさんが以前からずっとチャレンジされているテレビ電話、あれはカメラの向きを逆向きにするだけで相当いろいろやれるのではないでしょうか?昔ディズニーリゾートの売店でキャラグッズを映しながらリモートで買い物していた女の子を見かけたのですが、ああいう用途を考えるとダブルカメラは非常に有効です。

つまり、前方のカメラを視覚センサーとして用いて後方カメラをチャット用に使う訳です。たとえばサンダーバードの救出時にそんな使い方をしていた記憶が有るのですが(曖昧な記憶)、利用者がその周囲をカメラで捉えながら遠方の利用者がリモートコントロールで視点操作を指示する様な使い方はショッピングに代表されるカジュアルユースに限らずビジネスシーンでも応用できそうです。営業サポートとかの用途ですぐに使えそうな気がします。
あとはビデオクルーを遠方から指示操作する事で非常にパーソナルな現地特派員映像生中継みたいなことも出来そうです。さらには、その操作指示系を集合知的にクラウド化してしまえば、思いもかけずに人気番組化(ウィキテレビ?)できるかも知れませんね。

つまり前方を向いたカメラを常にオープンする事と、それを無線接続してインタラクティブに情報やり取りする事で(内向きカメラでチャットするのも良し)視覚の延長を世界中に張り巡らせる。しかも、それを非常にパーソナルにネットワーク出来る。そんな映像体験をDSiの外/内カメラを眺めながら夢想したのでした。