8月9日の日記(TechCrunch50のインタビューラウンド2を終えて)

TechCrunch50のインタビューラウンド2。予定時刻は日本時間の午後11時15分だったのですが30分になっても連絡がない!やむをえず連絡求むのメールを書いているところで唐突にスカイプの呼び出しが入りました。なんと、それはテックランチCEOのheather-hardeだったのでした。

http://www.crunchbase.com/person/heather-harde

彼女は元ニューズコーポレーションのメディア投資部門の上級副社長(SVP)で、昨年TechCrunchの創業者アーリントン氏によってヘッドハンティングされた人物です(彼女の移籍によってTCが投資事業会社に転進するのでは?の憶測が飛び交いました)。東京勤務の経験があるので日本語も結構できるようでした。

ところが、ラウンド2の段階でまさか彼女が登場するとは思っていなかったのでMarketingDirectorのピーターに即選手交代(情けない)。それから、10分間の持ち時間を軽く超えたプレゼンが始まりました。

 まずはビデオを同時再生する。

 実況中継しながらピーターがコメントをする。

 ビデオ視聴後は怒涛の質疑応答タイムが開始。

データのやりとり方法、利用可能なiPhone持続時間、エアフィルター(情報の抽出ツール)の概念や仕組み、開発の進捗度、いつリリースできるのか?、チームの実施能力、既存の携帯電話向けの情報サービスとの違い、位置情報と方位取得の仕組み、なぜユーザーはこれを使うのか?、いったいどこが新しいのか?、具体的な利用シチュエーションなどなど根掘り葉掘り・・。

ピーターが試みた回答は、「犬のおしっこ(マーキング)」の喩え、朝にチームで話し合った技術実装アイデアを踏まえてテクニカルな解説も試みる。リリーススケジュール、チームの実施能力や過去の実績についての説明、TC50会場でデモできる内容の説明、セカイカメラの体験性がいかに今までのデバイスと違っているのか?の説明など、本当に果敢に打ち返していました。

さらに、システムフローをお互いが見ながら細かいやりとり。

結果得られた heather-harde のコメントは、「今まで似たようなプロジェクトは散々観てきたけど、これほど美しくシンプルにまとまったプロジェクトは過去に見たことがない!」「ムービーが素晴らしい!今回も多くの優れたスタートアップが多数エントリーしているけど、非常に印象的。11日に正式アナウンスがあるので、それまで待って欲しい」というものでした。

どうやらセカイカメラのデモ内容はじゅうぶんにアピールできたようです。ただ、開発の進捗や実現レベルなどに関しては、まだまだ「?」という印象でした。デモに関してはなんとか面目を施したけれども、最終的に選出されるかどうか?は、本当に分かりません。手応えはあれども、相当な激戦であることだけは確かです。でも、なんとか予選を通過したいという願いで一杯です。

11日(日本時間は12日)のアナウンスが果たしてファイナリスト選出の発表になるのかそれともインタビューラウンド3への選出の可否をアナウンスするものなのか?は、はっきり分かりませんでした。が、前回と同じように何かしらの発表がメールでインフォメーションされる筈です。
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続報:ファイナリストになれるかも知れません!デモページを全てComming soon !にして欲しいというメールを受け取りました。ここ(CNET Japan)のブログエントリーも一時非公開に切り替えます。