拡張現実は現実空間のFacebookになるのか?

今後、ソーシャルウェブは現実空間に向かっていくと考えます。なぜなら、そもそもソーシャルネットワーキングのもたらす世界観とは「人間と人間を繋ぐ事」を通じて、新たなネットワーク価値を創造するというスタンスに基づいているからです。

人間が人間と繋がる、そしてその新しいネットワーキングを通じて社会的な価値創造の仕組みを相互に創って行く事を前提とするならば、位置情報系サービスがソーシャルウェブの中核に組み込まれる事は当然と言えます。しかも、それはスタート地点に過ぎないと言えます。
恐らく、2010年以降ソーシャルウェブはどんどん拡張現実に向かって進出していきます。Yelpは既に対応済みです。

また、その一方で、拡張現実アプリケーションはどんどんソーシャルウェブ的な特性を獲得していきます。Layarはソーシャル機能強化に向けた取り組みを表明しています。
http://gamesalfresco.com/2010/07/07/short-interview-celebrating-layars-first-year/FacebookはPLACE機能を組み込む事で拡張現実に一歩近づきますし、セカイカメラはセカイライフと言うオリジナルのソーシャルグラフ機能だけでなく、当初からTwitterと連携しています。 Facebook連携の投入も目前に控えています。
http://jp.techcrunch.com/archives/20100511foursquare-places/

Facebookの圧倒的な成功、そしてTwitterのもたらしつつあるソーシャルウェブの新機軸(ライフログがストリーム化し、さらにそこに新しい検索+広告のモデルが実装されていくこと)が成功を納めつつある事でソーシャルウェブはひとつの頂点を極めつつあります。
http://jp.techcrunch.com/archives/20100513twitter-facebook/

それはシリコンバレーが、グーグル以降のウェブエコノミーを大きく自己変革できる事の証明でもありました。でも、我々は、さらにその先の近未来を開拓し、NEXT BIG THINGを創造する義務を背負っています。

たとえば、ツイッターのMeetUpなどに参加した時にARを使えば簡単に友人関係をその場で確認出来ますし、それによってコミュニケーションもずっと円滑になります。
さらには、フォロー関係やハッシュタグなどをその場で実空間を通じて眺められれば、より一層関係性を深めたり、興味関心が共通の仲間を探すなど、より次元の高い交流もスピーディに進めることができます。