BOOTSTRAP 1.0 OpenAir for Publishersとは?

3月4日、無事セカイカメラ OpenAir for Publishers イベント「BOOTSTRAP 1.0」が開催されました。会場迄お越し頂いた皆様には心より感謝申し上げます!
ここではその発表内容のうちAPI関連のパートを抜粋してお届けします。詳しくはOpenAir 公式サイトを是非ご覧下さい(openair.sekaicamera.com)。

ブートストラップ1.0にようこそ!

今日は、セカイカメラのOpenAir APIの最初のバージョンOpenAir for Publishersの最初のお披露目です。これは拡張現実空間を拡げる為のオープンなプラットフォームが産声をあげるという、記念すべき日であると考えています。


セカイカメラとは?

セカイカメラのそもそものコンセプトに立ち戻ると、それは「セカイの見え方を変える」カメラであるというアイデアがスタート地点にあります。

いままでのウェブの世界が、デスクトップやラップトップでパソコンを座って使うという非常に限られた体験だったところを、セカイカメラは現実空間を動きながらダイナミックに情報を見て、触ってインタラクションするという「その場、その時、その目の前の情報にアクセスできる」インターフェイスを目指しています。
つまり、非常に簡単に言いますと「現実空間そのものがインターネットの入り口になるんだ!」という世界観があります。

OpenAir for Publishersとは?

そこで、今回皆さんにお披露目する OpenAir for Publishers です。OpenAir は、セカイカメラを新しいプラットフォームへと変革をします。
それはどういうことかと言いますと「私たちが、普段使っているウェブサービスセカイカメラの拡張現実空間に拡げる」機能をご提供するということです。
ウェブを開いて検索して、調べて、、といった体験性ではなく、セカイカメラのライブビューで「その場で見て、それをタップして、という非常に簡単なステップで」ウェブの情報へとアクセス出来ます。

セカイカメラで OpenAir for Publishers を使う事により(1)常にフレッシュな情報をコンテンツプロバイダーが提供する事ができます。そして、(2)それらのエアタグは「その場で確認でき、しかもその場でフォロワー達と共有することが」できます。
セカイカメラエアタグを使う事でコンテンツプロバイダーは「ジオ+ソーシャルな」メディアを非常にスピーディかつスムースに構築することができます。

さて、OpenAirのより詳しいご説明をします。まず、OpenAir for Publishersのパブリッシャーズという呼び方からも分かる様に、最初の OpenAir API では「商用のエアタグをパブリッシュする」という仕組みをご提供します。

OpenAir for Publishers のユーザビリティ

そして、OpenAirを使って配信されるエアタグには幾つかの特徴が有ります。まずは、オーソライズドタグは基本的に任意の場所・高度に配置することが出来ます。そしてそれらはカスタムエアタグとして、自由なアイコンのデザインが出来る様設計をされています。

さらに、オーソライズドタグの場合はメインのエアタグの下にオプション情報のエアタグをぶら下げることができます。それらを引き出しの様に自由に出し入れすることができるのです。
さらに、通常のエアタグがコメント自由なのに比べて、それらの公式エアタグは、基本設定では一般ユーザーからのコメントが出来ない仕様になっています。

ですから、ユーザーの皆さんは明らかに商用のタグであると言う安心感と共にエアタグをご覧頂けますし、さらに、より詳しい情報をその場で引き出すことができます。

そして、APIを用いたエアタグを通じたユーザーの皆さんにとってのメリットですが、まずはより楽しく役に立つエアタグ体験の提供。セカイカメラの体験性の向上、つまり、その場その時のシチュエーションにあったエアタグが、オフィシャルに提供されます。
セカイカメラにはエアポケットという機能が有ります。これは気に入ったエアタグをその場でポケットに保管することが出来る機能です。ですので、気になったエアタグをポケットに入れて持ち運ぶことができます。そしてポケット内ではマップを開いて詳しい場所を確認することも可能です。

さらにバージョン2で実装したセカイカメラライフログ機能「セカイライフ」。これを使う事によって、セカイカメラのユーザー同士がフォローすることができます。そうすると、フォローしているユーザーの方々のポケットに入ったエアタグを追いかけることが出来ます。

つまり、エアタグで告知する事で、「現実空間での情報との出会いを演出するだけでなく、それをポケットに入れて持ち運ぶ、さらにそれをフォロワーの皆さんと共有する」という新しい楽しみ方をご提供出来ます。

OpenAir for Publishers のアーキテクチャ

OpenAir for Publishersのアーキテクチャーについてお話します。これは今迄のセカイカメラeXと異なり、データをパブリッシャー各社の自社サーバーに保存をします。
そして、セカイカメラユーザーからのリクエストは、セカイカメラサーバーを中継し、それぞれのパブリッシャーのサーバーへと送信されます。
ですので、基本的には通常のウェブサービスをそのまま拡張現実空間へと切り換えることがでます。これが、OpenAirのメリットです。

マスターデータをパブリッシャーのサーバー配置とすることで既存のデータベースや管理ツールをそのまま使えます。また、データをキャッシュする事でリクエストのコントロールを行い、無駄なアクセスを省くことができます。そして、このOpenAir APIは、今後ますますパワーアップをし続けて行きます。

3月4日、本日openair.sekaicamera.comをオープンします。このOpenAir公式サイトでは、継続的にOpenAir APIの情報提供を行っていきます。そして、OpenAirの利用に関しては、この公式サイトから申し込みを行います。本日3月4日からの受付開始!です。ぜひ意欲的なパートナーの皆さんのエントリーをお願いします。

また、非商用の無償APIも同時に検討をしています。今後は有償の商用バージョンだけでなく、個人の開発者がセカイカメラのデータベースをより拡張していくこと、セカイカメラのライブビューに様々な情報表示を行う機会の提供を促進したいと考えています。
我々は有償無償に関わらず、拡張現実空間をますます魅力のある素晴らしい空間として開拓して行く多くのパートナーを求めています。

この未開の荒野は、いままさに開かれたばかりです。OpenAir for Publishersもまだバージョン1の段階です。ぜひ、皆さんのアイデア溢れる事業プラン、コンテンツ展開、サービスの新規開発など、楽しみにお待ちしておりますので何卒よろしくお願い致します!


画像はイベント第二部に駆けつけてくれた初音バグちゃんです。