頓智・が TiE Top StartUps Winner 2009 を受賞しました!

昨晩、コリアンエアーでサンタクララから帰ってきました。そうなんです、トンチドットは見事TiE conのTiE Top StartUps Winner 2009 を受賞して参りました。

本当に嘘みたいな話なのですが、最終的には5万票の総当票数および TiE con ボードメンバーの審査経緯を経て頓智が世界有数の起業家ネットワーク TiE con の認定するベストスタートアップに選ばれる栄誉に浴することができました。

実質的には英語圏以外からは頓智だけがファイナルに残っていたのですが、「たった6名」で資本金も桁外れに少ないニッポンのスモールベンチャーが(※ 他は数十億の資本、数百名の従業員、数十万人の顧客が普通)よく生き残ったと思います。皆様の暖かいご声援やご支援の賜物と心より感謝しております!

なにはともあれ受賞を知らされたのが先週火曜(12日)の午前、そこから急ぎエアチケットを取得して荷物を詰めて慌ただしく出掛けた(14日に出発して仁川経由でSFOへ、そのまま14日夕刻の受賞パーティという強行軍)のですが、準備したデモコンテンツやプレゼンテーションシートはすべて没!(涙)日本とやり取りしながらスピーチ内容を全部書き直してプレゼン構成もまるごとやり直しました。

簡単に言うと「製品説明やデモは要らない!」ということなのですね。それよりも「会社を立ち上げた由来、商品を考え付いた発端、成功に至った経緯」を語ってくれというリクエストだったのです。つまり成功体験の共有による後続起業家へのエンカレッジメントこそが主題だという説明なのでした。

でも、はっきり言って製品リリースも正式にはまだで売上など無い(=成功からはほど遠いどころか、まだ始まってさえいない!)頓智に語れる成功体験など一切無いわけです。ですから、リクエストは大胆に無視をして(笑)、セカイカメラのコンセプトとそれがもたらす体験性にフォーカスすることにしました。ただ、単なるデモではなく、コンセプトに込めた企業メッセージ(全てがクリッカブルになる!)を注入する事に集中しました。

そして、結果は大成功でした(自画自賛ですね!)。隣の会場(クリンテックのスタートアップが講演するカンファレンスが行われていました)まで声が響き渡っていたそうです。迷惑な話ですけどとにかくここまで来るのが無茶苦茶大変だったのと、わざわざTiE conで発表の機会を与えられているのですから、フルプワーでアピールする以外はあり得ません。とにかく全身全霊でプレゼンしてきました。

ただ、やはり熱意をもってアピールすれば何とか通じるのですね。相変わらずひどい英語だったのですが、会場のあちこちで声をかけられていろいろなお話をさせてもらうことが出来ました。TiE conのボードメンバーや世界各地のTiEメンバー達とも交流する事が叶いました。個人的にはシリコンバレーシンガポールのTiEメンバーと熱く語り合うことができたのがなによりでした。

そうなんです、どうしても日本人的には日本対シリコンバレーと言うと、日本人対アングロサクソン(ドメスティックVSグローバル)という図式で捉えがちなのですけど、彼らTiEメンバー達はインド人としてのアイデンティティを保持したまま世界中にネットワークを構築してボランタリーの起業家支援ネットワーク(世界最大級)を形成しているのです。

しかも彼らは日本人に限らず(情熱さえあれば)世界中の若手起業家を支援しようという熱意と意欲を強く持っているわけです。これはもしかするとシリコンバレーに出かける時に有効なだけでなく世界市場を相手に乗り出そうという時にもパワフルなプラットフォームになるのではないでしょうか?(とにかく世界中の主要都市に拠点があるだけでなく活動がアクティブなのです)

その時にすごく重要なのは、なによりもまずは「情熱」なのですね。それはオーガナイザーから何度も何度も繰り返し教えてもらった事なのですけど「何がなくても情熱さえあればすべては変えられる(可能性がある、十分条件ではないが必要条件)」というTiEのビジョンなのです。

僕らが日本人という概念を考える時の人種的地域的同一性のフレームワークとは異なる、もっとオープンなフレームワーク、それが「情熱」という、ある意味日本人にとってもなじみ易い、ある種合理性を超えた部分にスコープしているというのはなんとも面白く無いですか?(もちろん利益構造やスケーリングについてはしっかり聴かれますけど、それは最初の発火点=情熱の伝達ありきなのです)

TOP 50 Winnersの仲間達も本当に素晴らしい起業家達で、もちろん頓智とは異なり、既に売上規模も知名度組織力も断然持っているわけですが、とにかくウィットに富み、アグレッシブな姿勢を崩さない。彼らともいろんなことが一緒に出来そうでもの凄く楽しくなりました。後で聴くと彼らの英語も相当酷いらしく(僕はそう思わなかったのですけど)、その点だけは同じみたいですね。

来年はもっと日本からどしどしTiE conにエントリーされるよう僕らのスピーチテキストとスライドをここに貼付けておきます。ぜひ、ご参考に為さって下さい。ピッチはたったの6分、でも凄く長い6分なのです。
それからプレゼン時に使用した映像はこちら http://www.youtube.com/watch?v=1De9YCeKz_A )です。

Thank you for giving me this opportunity to speak to you – it is an honor.

This day, the Japanese economy, as is the world economy, is not so good.

HOWEVER, the mobile communication market is full of excitement and innovation, and is filled with many success stories.

With Sekai Camera, our goal is to become a completely NEW success story. To achieve this, innovation is NOT enough. Our mission is REVOLUTION.

What we propose, is a REVOLUTION of HOW the world can be SEEN. By using our application and service, people will be able to share with others, balloon-like digital TAGS in the REAL SPACE.

Social Networking, online commerce, portals, Wikipedia, news, magazines, music and video services … All these DIGITAL data will become available in the REAL world.

And SO, the WORLD becomes CLICKABLE. You will be able to CLICK on information, EXACTLY WHERE and WHEN you want it.

For example, this is my first time in Santa Clara. What can I EAT? Are there any good restaurants around here? You will be able to get answers, by just GAZING at your iPhone.

YES, the RESTAURANT becomes CLICKABLE.

These clickable Tags that we call AIR-TAGS, will be a powerful tool. It is real time, AND, REAL SPACE. This is NEW.

Your OFFICE can also become CLICKABLE. And in the future, PEOPLE will become CLICKABLE.

You can AIR-TAG yourself with something like a BUSINESS CARD. Then, you can view people’s PROFILES, and also exchange information.

TODAY and tomorrow, PLEASE, CLICK on ME. I will be happy to show you the Sekai Camera.

Thank you ! < Translation Ken Inoue >