磯監督との対談余録〜“セカイカメラは両生類の一歩手前”か!?

ASCIIに電脳コイル磯監督との対談が掲載されています。これは汐留のソフトバンク本社25階カフェテラスを借りて行ったのですが(エアタグ体験用のショールームとして利用させていただいています)、本当に素晴らしかったのです。
実際には対談記事の数倍の対話があった訳ですけど、なんだかトンネルの両側から( ※ 片方は物語化ベクトルから、もう片方は現実化ベクトルから)掘り進めている感じがして、それこそ長い間の知古との再会の様な心持ちでした...。

いろんな良い言葉をいただいたのですけど、一番心にしみたのが「セカイカメラはまだ陸に上がったばかり」というご指摘でした。
それこそ、“まだ両生類でさえ無い”。本当に、“なんとか陸上に這い上がったばかり”というのは、現在のセカイカメラのステイタスを表す適切な表現だと思います。

ただ、そのステイタスを「まだエラ呼吸」と捉えるのか「これから肺呼吸」と捉えるかの違いは大きくて、「やがて四足歩行から二足歩行、そして両手の使用と脳の発達へ(わくわく)」という歴史的な歩みの一部に資することができるというのは非常に楽しい訳です。

だからこそ(強引に結びつけると)電脳メガネ的な「遊び、ごっこ、もう一つのセカイ」。つまり「ファンタジーと子供的な想像力のもたらす変革力」はセカイカメラにとっても非常に大きな進化的な飛躍の契機になるのでは?と思うのです(ここから幼生成熟=ネオテニーの話などに進むとキリが無いので、この辺にしておきますね)。
あと、実はアドホック版のセカイカメラクローズドβ)をその場で触って頂き沢山アドバイスを頂戴したのですが、それは真面目な話オープンβに活かされる事と思います。





※写真は北京市内の故宮でエアタギングした際のスクリーンショットです。