イノベーションのタネは「過去」にも存在しているという話。

北京でのカンファレンス(グローバルモバイルインターネットカンファレンス)、無事終わりました。
日本プレゼンツのイノベーション・セッションは非常に盛況でした。セカイカメラのデモも受けていた様です。とにかく成田を出てからず〜〜〜っとトレーニングし続けていたので、これで滑ると非常に情けない訳ですが、練習の甲斐がありました。デモ後に大勢の皆さんから名刺交換&質疑応答&ビジネスディールのお話を沢山いただき嬉しかったです。

とにかく中国大陸のモバイルインターネットは、本当に「これから!」です。政府のコントロール、インフラ環境の未整備、社会環境的なレギュレーションの不備など難題山積なのですが、だからこそ「面白い!」「可能性のある」世界だと確信をします。

ただ、モバイル文化が余りに大きくかけ離れ過ぎていて(これは単なる表層的な流行の問題だけでなく。まさに社会環境のギャップの問題だと思いますが)、セカイカメラコモディティ化するのは相当大変だと思いますし、そのための戦略にはかなりの大局観と大掛かりな戦略性が欠かせないと感じました。

でも、そういった手応えや見込みを直接感じるという点でも、「わざわざ出掛ける」ことの意味は本当に大きいですね。セカイカメラのコンセプトにある「ヒア・アンド・ナウ」の意味合いを改めて感じました。

ある意味(日本のアドバンスしたモバイル環境で当たり前に生活している身からすれば)、五年前にタイムトリップしたとも言える今回の北京ツアーを通じて「イノベーションの契機は未来だけでなく過去にもあるんだ」という実感を得ました。
垂直線上の未来だけがイノベーションを指し示すのではなく、複数のチョイス(オープン市場対クローズド市場など)からどの選択肢も採用し得る過去にもイノベーションのタネが潜んでいるのだと思います。

写真は「カンファレンス会場のホテル内のエアタグ」「デモ前日にカンファレンス会場に配置したエアタグ」「カンファレンス時に演壇から眺めた時のエアタグ」です。