世界中でサーバーは五台でもいい!というのは本当か?(そりゃ違うだろう!)

JALUX松山社長主催のジェイカレッジにて行われた講演にてセカイカメラのプレゼンテーションやってきました。
タイトルは「モビリティとリアリティ〜空飛ぶケータイとクリックできる世界」。当日ジェイカレッジ(天王洲アイル)迄わざわざお越し頂いた皆様には、本当におつかれさまでした!
大変お聞き苦しいプレゼンだったと思いますがご清聴ありがとうございます!と、あらためて申し上げたいです。

で、内容としては、こちらをご覧頂けたら..と。スピーカーの僕が言うのもアレですが(笑)、とっても良くまとまっております。伏せるべきところがちゃんと伏せられているのも素晴らしい!ですね。
それにしても、1時間30分という気が遠くなる様な長さだった割にはまるで本来の趣旨をお伝え出来ず反省しきりです(TechCrunch50なんて持ち時間8分ですから、1時間を超えるプレゼンは想像を絶している訳です)。

そもそもお伝えしたかった事は、箇条書きにするとこんな感じでした。

世界中でサーバーは五台でもいい!というのは本当か?

参考)ユニークビジター数では、
1. 米Google(6億2500万人)
2. 米Microsoft(5億6300万人)
3. 米Yahoo!(5億500万人)
4. 米MySpace.com(1億1700万人)
5. 米Facebook(1億900万人)

「here and now」と「look up!」で生まれる新しいリアリティ

セカイカメラ」のソーシャルARが生み出す体験性と情報空間

移動するパーソナリティは都市空間デザインまで変えるのでは?

ジャパンコンテンツが共有するアニミズム的な世界観を拡張する

クリッカブルワールドはどうやって創造される?「電脳ペット」というヒント


そういったストーリーラインを想定していたのですが、全編大ぶっちゃけ大会(TC50とroomsの舞台裏全公開)になってしまいました。
ただ、ある種そういった現実面での様々な軋轢(TCで感じた世界との壁)や実装面での苦心惨憺(rooms初日午前はバグとエラーで何もまともに動いていなかった事)をまずは正直に語る事で、決してきれいごとじゃない「イノベーションのリアル」を片鱗だけでもお伝えすることはできたのでは?と自らを慰める次第です。

そもそも輸出入比率が100:1というソフトウェア貿易不均衡のなかでセカイカメラの様な技術をプラットフォーム化しようという試みそのものがひどく馬鹿げている訳です。日本社会の閉鎖性や日本語の限界などマイナス点は数え上げるとキリが無いような気もします。
それでも、それをなんとかしようとする悪戦苦闘を通じて繰り広げられる悲喜劇(僕の場合どういった状況でもコメディとかスラップスティックになりがち)は、なかなか面白いんじゃないか?と思ったりもします。
そういった悪戦苦闘がいままでさんざん恩恵をこうむってきたウェブのイノベーションの歴史に対して新たな一幕をちょっぴりでも書き加えられるとすれば、それだけでも素晴らしいと思うのです。