MacWorldExop2009キーノート、正直期待はずれでしたね。なんというかフィル・シラー氏、ウルトラセブンのカプセル怪獣的で実に憎めないのですけど、やはりどうしても力不足かと。

それはともかく昨日のITPro連載記事(「AR特集」)に「セカイカメラ」が取り上げられていました。アクセスランキング二位は素直に嬉しいです。この連載はどうしても分かりにくいAR界隈(今迄は実用以前の研究課題でしたからね)をサクッと眺められる好企画だと思います。あとCNET VentureViewにはタイミング良くモルフォさんの「スカウターも作りたい!」なんていう素敵記事が掲載されていて2009年はますます楽しみ!(iPhoneももっとAR仕様に接近して欲しいところです...少なくともコンパスはすぐに搭載するべきだと思います)です。

パラダイス鎖国(=産業大国なのに構造的なイノベーションが起こりにくい市場力学がずっと作用している内向きな社会)といわれて久しい日本ですがAR+GameとかAR+ビジネスの超ハイブリッド環境はすごくいい次世代産業へのトリガーになるのではないでしょうか?もともとモバイルカルチャーとコンシューマー・ジェネーテッドなウェブ文化が盛んなだけでなく、アニメ、ゲーム、キャラクターコンテンツなどの強みは土台としてありますから、それらの総合力を創造的に組み合わせると相当面白いことができるような気がします。
僕らも2月以降は、製品ベースでいろんなコンテンツやコア技術、ウェブサービスとの連携・提携を繰り返しながらワールドワイドに訴求可能なプラットフォーム化してきたいと考えています。本当にオープンマインドなスタンスで、あらゆる可能性を繋いでいきたいと思います。

2010年の東京は当たり前に電脳ペットが行き交っているかもしれない東京!?なんてすごく楽しいですよね。昨日も新年早々ガーディアンから取材を受けたのですが、やはり日本独特の携帯環境(ガラパゴスとバカにしてますけどシリコンバレーなどでも凄くクールだと思われているのは実はiPhoneよりも日本の3Gケータイですよ)には非常に関心が強く、たとえばスカウターとか電脳化、電脳コイルなどの未来像を自然に夢想して実現しようと燃えられるのは日本のプレイヤーならではの付加価値だと思います。

それに、そこにあるドメインを最大限に活用する事こそもっとも効率いいと思うのですよね。「我々の欧米社会には存在しないニッポンの「ケータイ」はいったいこれから何をやってくれるのか?」という熱いまなざしに対してさらにその期待を超えられる様な物を提示出来るとすれば最高に刺激的だろうと感じるのです。