かわいい子には旅をさせろ

この間、息子(小学五年生)が日光へ林間学校に出かけてきたのですね。本人は最初まったく乗り気じゃなかったんだけど、「お土産が買える」という特典を聞いて(笑)俄然行く気になったというイベントです。

で、彼の(自分への)おみやげ物が、あの「みざるいわざるきかざる」の凄〜く小さいマスコットだったんです。で、なんだかそれを眺めていると結構「感慨」があるわけです。

僕らは、もうどこかへ勝手に出かけて帰ってくることがすごく普通になってしまっている。でも、彼にとっては日光に出かけて帰ってくるというのは、まさしく大冒険なワケです。そして、その偉大な戦利品が、この小さなマスコットなのだろうなと思ったワケですね。

そう考えるとなんだか、そのちっぽけなマスコットが非常に“輝かしいもの”に見えてくるわけですね。で、翻って考えてみると、実は、我々も本質的にはまだまだ「自分たちにとっての日光」とも言える未知の領域を大いに抱えているんだろうなあと思うのです。

なぜかというと、いきなり見ず知らずの場所に出かけたり、ふだんやらないことをいきなり始めたりとかは普通はしないですよね。 人は案外、予備的に分かっていることやリスクが把握できる範囲のこと以上のことにはチャレンジしないものなのだといまさらのように思うのです。

自転車に乗るとか、電車に乗るとか、そういう通過儀礼的なステップはまだまだ僕らの目の前にたくさんあるわけですよね。考えてみれば、なんだって初めてのことってあって、自分自身考えても初めてひとりでバスに乗ったことなんて(今から思い返しても)すごい大冒険だった記憶があります。

なんか、息子のそういう領域拡大というか行動範囲の拡張というべき「冒険の片鱗」を眺めながら、セカイカメラってそういう冒険旅行のパートナーとして活躍できる余地があるんじゃないか?なんてことを考えた次第です。