最近はプリ・アルファバージョンを持って都内を徘徊しています。

端から見ると非常にアヤシイ!いつ職務質問をされてもおかしくはない感じだと思います。カメラで撮影する場面を考えても空間をなめ回す様な使い方はしないですもんね。もちろん、視野の広さや奥行きなどビューアーとしてのファンクション、タグの振る舞いなどソーシャルメディアとしてのルックアンドフィールの検証が主なのですが、やはり景観や何かとオーバーラップして視界に飛び込んでくるともの凄く想像力を刺激します。

  • ・タグそのものがブラウン管になってるテレビタグ
  • ・高山に登山してはじめてタギングできる頂点タグ
  • ・飛行機でフライト中に音速で飛んでいる飛行タグ
  • ・深海潜水中に無線交信出来るビーコン的潜水タグ
  • ・リモートで遠隔地のペットを追いかける生物タグ
  • ・未来の ToDo を予約しておくための未来行動タグ
  • ・メモを蓄積しておき過去思考を振り返る時間タグ

などなど・・(もちろん、上の機能を実現する為には、一部機能を除いてデバイスおよびインフラに大幅なジャンプが必要になります)。とにかく作ってみて使ってみて良い所を伸ばして、良くない所は工夫するという流れで見えてくることは相当ありますね。ある意味、大げさな言い方をすると現実空間のブラウザーをゼロから作っている感もあるので、

  • ・基本メニューの仕様は?
  • ・オブジェクト操作系は?
  • ・ビュー切り替え種類は?
  • ・レイヤーは何枚いるの?
  • ・入出力の自然な設計は?
  • ・情報過疎対策はどうか?
  • ・情報過密対策はどうか?

などなど、なんというか(社会的な影響度など差し引いても)技術課題は山積しています。エンジニアにとっては楽しくて仕方が無いのではないか?と思います。しかもiPhoneにしろアンドロイドにしろ、いずれにしろプラットフォームそのもののポテンシャルを考えても出来る事の選択多様性は素晴らしいのですね。

実は、三連休に祖母の法要で帰省していたのですが、甥や姪が大勢でiPhoneを使い倒しているのです(僕の持っている二台が奪い合い)。しかも単純なゲームだけではなくYouTubeやカメラなどそれなりに(幼稚園児や小学生低学年にとっては)レベルの高そうな機能を自然に使いこなしているのを観て「これは、すごい!」と思いました。こういう子供達にとっての自然さ、快適さ、知的刺激、コミュニケーション性など何か新しい使われ方を創造できれば、きっと最高だろうなあと思いました。

彼らにとってのiPhoneはもはや「ケータイ」ではなく「あの最高に楽しいトイ、好奇心をくすぐってやまない物」なんですよね。でも、その一方でそのお父さんやお爺さんたちにとっては「なんだか訳の分からない、できれば付き合いたくない代物」に見えている事も事実なのですが(相当、これは落ち込みました)。

テクノロジーが変える未来を我がものとして積極的に受け入れられるマインドと、それを拒絶してできるだけ観ないようにするマインドとの違いは、実は、年齢によるものが非常に大きく作用している(アランケイの「テクノロジーとは生まれたときに無かったものすべてである」に如実に現されていますね)と思うのですが、そういった人たちにとっても、セカイカメラが「快適で便利な」モノとして受け入れられると素晴らしいなと思いました。