オフィスなんていらない?エアオフィスの登場?

愛読ブログの筆頭「アンカテ」の好エントリーに印刷抜きでiPhoneとChromeを前提として始まるOfficeというのがありまして、要するに情報共有の視点から「紙のないセカイって、新しい働き方を可能にするよね」ということなのだと思って読みました。
それで、今回のシリコンバレー出張にも紙の資料は持参しません(荷物になるしupdateできないので。TC50でもそうでした)。
で、それを前提にいろいろ組み立てて行ってみると、つまり情報をアーカイブとしてではなくもっとフローしながら共有状態に応じてインタラクティブに変化していくもの=「ライブなドキュメント」として捉えられるような気がして来ます。

で、今日お邪魔した汐留の某通信コングロマリットのワークスタイルが既にそれを血肉化していることを観て「世の中は意外と速い。気がついたらまるっとReplaceされている」と感じました。紙がないという事は、それと同時にドキュメントが固定地点に粘り着かないので、フリーアドレスとかキャンパス方式のオフィススタイルと相性がいいのです。そうすると、事業所や肩書きとは固着しないワークスタイルが意外とするっと実装される。すると、プロジェクトの実装方法やメインテナンス方法ももっと自由度が増す....って感じでしょうか?

でもって、そういうオフィスっておのずと凄く活気があって喧噪に溢れている訳です。普通の感覚で「セキュリティは?」とか「内部統制は?」とか、割と保守的に考えると問題山積にみえますが、でも、この新しいウェブ中心の情報環境=日本とセカイの垣根がなくなった環境で、そもそもそういった情報集約型and/or労働集約型(産業革命後の革命的スタイル)にとらわれている場合じゃないよ!ってことなのでしょうね。

ウェブベンチャーによる、小手先の、ありがちなオフィスいじりとは全然レベルが違うなあと思いました。で、その帰路で頓智・のメンバーと話し合っていたのは「もうオフィスいらないんじゃない!?」ってことでした。考えてみれば、みんな勝手に好きな場所で好きな事をやりながら、ときどき会ったりSkypeしたりWikiDropBoxで共有したり....って、実は、オフィスで机に向かっているよりも相当機動的で創造的で自由なんですよね。だいたい、ポストとファックスがあれば登記上の本店さえ用意出来れば、今の時代に固定的に本社を(高い家賃や事務員の雇用コストを掛けて)抱える事自体リスク要因なのかもしれません。