gPhoneから考える。

T-MobileAndroidフォンを売るのに苦労することになるだろう。Windows Mobileが、ノンビリとしたWindows互換の約束と一般の電話機にあるような山ほどの機能を謳っているのと違い、G1は、驚くようなことを、いくつも特別なやり方でユーザーに届けるためのプラットホームを提供するものだ。
http://jp.techcrunch.com/archives/20080923the-g1-almost-perfect/

まだ実機は触ったことが無いのですがgPhoneはとても興味深いですね。iPhoneがはじめた新しいモバイルデバイスの有り様をさらに後押しする(刺激して変化させる)装置として期待できると思います。
明日のセミナーに向けてプレゼン内容を整理しながら色々考えていたのですが、僕らがレボリューションだと思っていたパーソナルコンピューティングはそもそも1945年のMEMEXからスタートしてます。やがてそれがダグエンゲルバートのoNLineSystemを経てアランケイDynaBookという究極のスタイルへと結晶します(1973年のALTOは暫定ダイナブックと呼ばれた)。ケイのあの有名なスケッチはエンゲルバードのデモンストレーションを受けて同じ年(1968年)に描かれているのですが、その時点でグラフィカルユーザーインターフェイス、マルチメディア、ユビキタスネットワークなど全てのアイデアと技術的方向付けは済んでいます。

そういう意味ではセカイカメラおよびその他の新しいモバイルコンピューティグはダイナブックの地平をさらに超えた先を見ようとしているのだと思います。つまりそこにはウィンドウ、メニュー、カーソル、アイコンなどのグラフィカルなシンボル操作体系ではない新しいメソッドがあるべきなのです。gPhoneはそういう開発をさらに加速するのだろうと思います。