9月7日の日記(サンフランシスコ、ホリディイン・シビックセンター)「明日からTechCrunch50が始まる(でも頭はマッシロ)」

日曜は相変わらず本番準備に集中。日中はずっと英語スピーチの特訓。それからホテルニッコーへと向かったのだけど二回目のリハーサルはデザインセンター(本番会場)だということが判明して移動。

そこでやった最終リハーサルは無事終わったのだけどテクニカルミーティングが時間が押してしまって月曜(本番初日)に持ち越される事に(勘弁して!)、自分がやることは分かっているのですが、こういった準備作業は自分たちだけではどうしようもない。エンジニアも多数が動いてくれている。

デモアプリは日々進化しています。スピーチはそれこそ亀のあゆみだけど前の日よりは少し良くなっている。会場のセッティングも進んでいて入場者の規模を反映した大掛かりな仕掛けが迫力満点。これはすでにひとつのエンターテンメント、ショーなのです。サンフランシスコでは同じ日にモバイル系のカンファレンスやアップルのイベントもあるので一時的に業界関係者がすごく増えていると思います。

テクニカルミーティングが押したせいもあってファイナリストの人たちとあれこれ話し込む。ゲーム野郎はとにかくアツい!ホットだ。一方でウェブサービス系は何をやっているのか本当に分かりにくい。けど、サーチとかバーチャルスペースとか案外ありがちなものも多くて、それは意外と拍子抜けかも?

それにしてもシビックセンター周辺はものすごい環境です。ピーターはジェラシックパークだと言っているし、それはあながち嘘じゃない。ハンディキャップドの方やホームレスの方々が生身のまま当たり前のように(堂々と?)生活していて、当然トラブルも絶えない。一触即発な感じが日常化している。いきがったチンピラが突然怒鳴り散らしたり、いきががりに喧嘩を始めたり。

とにかくファックとかファッカーとかの言葉が出てくる頻度が半端じゃない。街もダーティだけども心の荒廃が冗談抜きで迫ってくる気がする。西海岸の陽気とオープンマインドとセットになった、そういったダークサイドがある意味「裏側」じゃなく「表側」にあるのがすごい。改めて日本は安全かつ繊細で、コントロールと節度が行き届いていることを感じる。

あとは日本のゲーム市場の衰退やケータイ文化の独特の進化(モンスターケータイとか言われてます)とか、結構デフォルメされつつも国内事情が伝わっていておかしい。iPhone3Gが日本人の高度なケータイ文化に勝てるわけないじゃないか!?なんてことを何人ものアメリカ人から言われて返事に窮したり(笑)。ちょっと立場逆転。

明日から本番だけど、まだやるべきことは終わっていない。それに、本当にこの環境に肉薄できているのか?というと正直まだまだだ。ちなみに日本人のチームが他に二組いて、なんというか彼らも少し毛色が変わっていて、同じ日本人でもこうして違う場に出てくると全然違う目で見られて面白いと思う。夜はすごくユニークなお店にお誘いを受ける。キャンプ感覚というかなんというか、ファンキーでクレイジーな夜。