IVS 2011 Spring「シリコンバレー最前線 世界に挑む日本のベンチャー」
シリコンバレーで戦う意味
個人的には二度目の参加となった Infinity Ventures Summit 2011 Spring ですが、無事終了しました。27日(開催二日目)の Session 8-B 「シリコンバレー最前線 世界に挑む日本のベンチャー」でパネルディスカッションに登壇したのですがいかがでしたでしょうか?(←参加された皆様)
あそこで語り合われたアジェンダはモデレーターのDCM伊佐山さんから出されたお題でした。非常に良い質問だったと思いますので(良い設問こそ良い気付きをもたらしてくれる!の好例)、僕の回答をシェアさせて下さい。
1.what are the challenges that you didn't anticipate when you entered sv?
ジオロケーション的に良い拠点を見極めるのには、かなり苦労しました。現地での土地勘が無いと仕事をすべきエリアを決めるのはなかなか難しいです。
2. Now that you are in sv, what do you think people are missing when they talk about entering sv?
お互いの生態系が全く異なっている事です。フレンドでありエネミーである(=フレネミー)、競争しながら協力し合う独特のシリコンバレー・カルチャーは決して理解されていません。
3. What are the things you over analyzed before you came to sv?
ヒューマンリレーションです。誰にリーチすれば最も大きなインフルエンスを及ぼすことができるのか?を最も研究しました。ですが、実際に現地でネットワーキングしていく上では杞憂だったかも知れません(連鎖反応的にコネクトして行くのが実情ですから)。
4. What are the great things about Japanese startups
モバイルなライフスタイルへの洞察や経験が非常に深いことです。モバイルソーシャルの新しい価値観を非常にリアルに知っている事は強味です。モバイルを核にしたライフスタイルが先行して広まっている事をテコにしましょう。
5. Why sv?
世界的にスケールできる汎用ウェブサービスが生まれるためのダイナミックな生態系がそこにあること。これがシリコンバレーで戦う大きな意味だと考えています。戦うことによる(共進化的な)イノベーションが自然発生しているのです。
6. What are some missing parts for you to be successful in sv
カルチャーの混合(ミックス)、それを「製品」だけでなく会社の「組織」に於いても行う事が、とても重要です。それは日本のベンチャーにとっての大きなミッシングピースだと感じています。