クラウド化するKindle

キンドルとウェブが接続されたそうです。素晴らしい!まだ編集や共有は出来ないそうなのですが、こういう感覚は非常に刺激的で痺れます。

http://jp.techcrunch.com/archives/20090526kindle-notes-and-highlights-now-accessible-on-the-web/

恐らく(ここで可能になっている)マーキングやノートがライフストリーム的にソーシャル化していくのは明白で、それは単なる読書体験というよりはもっとリアルタイムな思考のシェアリングに肉薄する魅力的なサービスへと成長していくでしょう。
テキスト中心だったインターネットはますますノンバーバルでマルチセンシャルな体感的メディアに近づいて行くと思います。

セカイカメラも通常は「ロケーション&タッチャブル(=クリッカブル)」な特徴ばかりが取り上げられているのですけど、エアタギングというのはそもそもテキストメディアは当然として(ポストの容易さやブラウズの分かり易さ、直感性などを考えた場合)フォトタグやサウンドタグがより優勢になる可能性が高いと思っています。
なので、言語に依存しない体感可能なユーザーインターフェイスへと進化を遂げて行くに違いないと思っているのです。

余談ながら、iPhoneももはや新たな読書端末のフロントエンドになりつつあり、その動向は今後キンドルをさらに追い越して行く可能性が高いと思います。

セカイカメラを用いれば、さらにそれを「空間×時間」という、より多次元的で臨場感溢れるフィールドへと解放出来ます。「そのときその場所」ならではの(パーソナルにカスタム化をされた)新聞、雑誌、書籍がマルチセンシティブに(iPhoneの場合は音響や振動などを複合的に利用可能)体験出来る様になります。

そうすると、iPhoneのハードウェア構成はもはや過去の物になってしまうのではないか?と思っています。そこでは、より透明で物理的な存在を感じさせない、ちょうど電脳メガネの様なデバイスへと近づいて行くのでしょう。頓智・としては、常に「その先」を見据えて開発を進めたいと思っています。

こういう感覚の開発をご一緒いただけるニッポンのデバイスメーカーさんはいないのか?海外メーカーさんからは常日頃コンタクトが多いのですけど正直寂しい限りです。「電脳コイル」の国だからこそ出来るデバイス開発というのがきっとある筈なのです。

写真は「頓智・のお引っ越し」です。